春から全国的に手足口病が流行した。
典型的には、手のひら、足の裏、口の中に小さな水疱(みずぶくれ)が多発する。しかし、今年のケースでは、大腿、下腿、臀部、前腕などに比較的大きな水疱ができ、体幹に水疱ができている患者さんもいた。
水痘(水ぼうそう)と見分けるのが難しい症例もあった。一日、二日経過を見て全身に拡大すれば水痘、ほとんど増えなければ手足口病と診断できた。
治療は特になく、経過を見るだけ。軟膏が効くわけではない。登園は、一般的に特に禁止されているわけではないが、水ぶくれがひどい場合には、少し症状が落ち着いてから保育園、幼稚園に行ってもいいと話した。